災害対策講習会
2025.01.31 updateまず初めに、昨年1月に発生した能登半島地震および9月の奥能登豪雨によりお亡くなりになられた方々に、謹んで哀悼の意を表します。また、被災地の一日も早い復興と、被災された皆様の日常が一日も早く平穏を取り戻されることを心よりお祈り申し上げます。
全真言宗青年連盟では、災害への備えと対応力を強化することを目的に、「災害対策講習会」を開催しております。近年、全国各地で頻発する自然災害に対し、私たち僧侶が現場で実際に役立つ支援とは何か、またどのように貢献できるのかを模索しながら活動を続けております。本年度はその一環として、「重機講習会」を企画・実施いたしました。
今回の講習会は、被災地での重機支援において豊富な実績を持ち、真言宗豊山派の林映寿僧正が代表を務める「日本笑顔プロジェクト」様の全面的なご協力のもと実施されました。講習内容は学科と実技の二部構成となり、事前に各自がeラーニングで学科講習を修了し、11月11日には長野県小布施町の「防災パーク nuovo小布施」で実技講習が行われました。
当日は快晴に恵まれ、全国から30名を超える真言宗の青年僧侶が参加。1日を通して、小型重機の操作技術を学び、実践的な訓練に励みました。「日本笑顔プロジェクト」様のモットーである「平時を楽しみ!有事に備える!」の精神のもと、楽しみながら重機の基本操作を学び「小型車両系建設機械」の運転免許を取得することができました。講師の方からは被災地での重機を使用した支援活動についての具体的なお話も伺い、大変実り多い講習会となりました。
参加者からは「災害時における重機の有効性を深く学び、資格を取得できたことが自信につながった」「防災への意識が高まり、自助・共助の取り組みの大切さを改めて実感した」「重機に関する知識を得るだけでなく、青年僧侶同士の交流も図ることができた」との感想もいただきました。
本講習会での免許取得はあくまでスタート地点に過ぎません。被災地で実際に重機を活用するためには、継続的な訓練が不可欠です。しかしながら、今回の講習会を通じて、参加者一人ひとりが防災・減災に対する意識を高め、これからの活動に向けて大きな一歩を踏み出すきっかけとなったと思います。
全真言宗青年連盟では、今後も防災・減災に関するさまざまな取り組みを通じて、僧侶として災害時に即応できる体制を整え、地域社会への貢献を目指して活動してまいります。
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