全真言宗青年連盟では、一年間を通して様々な活動を行っています。結集大会の告知ならびにご報告や、プロジェクトについての詳細などを掲載しております。
下記より、年度別にご覧いただけます。

activity

全真言宗青年連盟第43回結集 善通寺大会 報告

2023.11.27 update

去る令和5年11月7日、8日、真言宗善通寺派 総本山善通寺にて、全真言宗青年連盟第43回結集 善通寺大会が「History1250」をテーマに開催されました。



11月7日13時から総本山善通寺御影堂にて、大三輪龍哉副理事長の開会宣言で大会の幕が開きました。続いて鈴木宏章理事長の主催者代表挨拶、真言宗善通寺派青年会 西山知洋会長の担当会派代表挨拶ののち、真言宗長者 総本山教王護国寺長者 東寺真言宗管長 飛鷹全隆猊下、並びに総本山善通寺法主 真言宗善通寺派管長 菅智潤猊下よりご垂示を賜り、開会式を終えました。



14時からは、菅智潤猊下を御導師にお迎えし、全真言宗青年連盟理事長、副理事長、常任理事が職衆をつとめ、御影堂にて記念法会が厳修されました。



御導師の洒水にて、木村修明常任理事により九條錫杖経が発音され法会が始まり、潅沐偈が唱えられる中、参加者全員が御影堂正面におまつりされている稚児大師像に甘茶を潅ぎました。また、鈴木宏章理事長は願文の中で法会の趣旨を述べると共に、宗祖弘法大師のご誕生を祝われました。



18時からは、ホテルクレメント高松に移動し、希望者参加型にて4年ぶりに懇親会が開かれました。



11月8日、9時30分から香川県県民ホール レクザムホールにて、「空海から井筒俊彦へ -現代の救いとしての仏道-」と題して、評論家・仏教思想家 宮崎哲弥氏、休憩を挟み10時45分から「笑顔のもとに笑顔が集まる」と題して、落語家 林家たい平氏をそれぞれ講師にお迎えし記念講演が行われました。



12時からは閉会式が執り行われ、総本山善通寺執行長 真言宗善通寺派宗務総長 齊藤弘道僧正よりご祝辞を賜り、結集実行委員会 中村寛星実行委員長の謝辞に続き、次年度結集担当会派 真言宗醍醐派 結集醍醐大会実行委員会 北川亮成委員長の挨拶ののち、小橋敞徳副理事長の閉会宣言をもって、全真言宗青年連盟第43回結集 善通寺大会の全日程が終了しました。



空高い秋晴れの中、総本山善通寺に200名を超える結集参加者が集い、静寂のなか青年僧侶に相応しい声高らかな読経が境内に響き渡りました。偶然参拝されている参拝者も自ずと足が御影堂に導かれ、宗祖のご誕生を祈る青年僧侶を目にし、自然と両手を合わされていました。そのような姿を目にした時、改めてご誕生1250年を迎える本年、ご誕生所である善通寺で結集大会が開催されためぐり合せに深い感動を覚えました。



我々真言宗の青年僧侶は関係寺院や総大本山、更には関係各所にて様々な形でご誕生の行事に関わってきました。しかし、このたびの法会はどの法要、法会にも代え難い素晴らしいご勝縁の法会であったことを参加者、参拝者の方々にも感じていただけたのではないかと考えます。



最後になりましたが、本結集の開催に際しまして、ご後援賜りました真言宗各派総大本山会、真言宗布教連盟、ご協賛ご協力賜りまいた各山の諸大徳各位、並びに関係機関の皆様に心より御礼申し上げまして、ご報告とさせていただきます。



全真言宗青年連盟 
広報委員長 秋山寛淳