全真言宗青年連盟では、一年間を通して様々な活動を行っています。結集大会の告知ならびにご報告や、プロジェクトについての詳細などを掲載しております。
下記より、年度別にご覧いただけます。

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全真言宗青年連盟第42回結集 大覚寺大会 報告

2022.11.04 update

令和4年10月7日、真言宗大覚寺派 大本山大覚寺にて、全真言宗青年連盟第42回結集 大覚寺大会が「寫瓶~信修すれば忽ちに證す」をテーマに開催されました。



10時から開会式が行われ、富田道興副理事長の開会宣言で大会の幕が開きました。
続いて鈴木宏章理事長の主催者代表挨拶、結集実行委員会 衣巻聡明執行長より担当会派代表挨拶ののち、真言宗長者 大本山大覚寺門跡 真言宗大覚寺派管長 尾池泰道猊下より御垂示を賜りました。



11時からは、尾池泰道猊下を御導師にお迎えし、全青連理事長、副理事長、常任理事が職衆をつとめ、心経前殿にて記念法会が厳修されました。西山知洋常任理事発音による奠供が唱えられる中、献花・献菓・献茶が行われ、続いて小橋敞徳副理事長の頭により仏眼呪・各本山ご本尊真言が唱えられました。また、鈴木宏章理事長は願文の中で法会の趣旨を述べるとともに、世界平和、新型コロナウイルスの早期終息を祈願しました。



法会終了後、場所を講堂に移して「いけばな嵯峨御流」による記念挿花。



昼食時には、全青連に加盟する各会派紹介動画が上映されました。



13時30分からは「寫瓶されし嵯峨天皇の大御心」と題して、真言宗大覚寺派教務部長 大本山大覚寺執行 竹原善生僧正を講師にお迎えし記念講演が行われました。



続いて14時30分から「不揃いの木を組む~技を伝え、人を育てる~」と題して、斑鳩舎棟梁 宮大工 小川三夫氏を講師にお迎えし記念講演が行われ、槍鉋の実演も披露していただきました。



16時15分からは閉会式が行われ、真言宗大覚寺派宗務総長 大本山大覚寺執行長 伊勢俊雄僧正より御祝辞を賜り、結集実行委員会 喜多村龍秀実行委員長の謝辞に続いて、次年度の結集を担当する結集善通寺大会実行委員会 中村寛星実行委員長より、来年は弘法大師誕生1250年の記念すべき年にご誕生所善通寺にて結集を開催するので大勢のご参加をお待ちしていますとの挨拶ののち、大三輪龍哉副理事長の閉会宣言をもって、全真言宗青年連盟第42回結集 大覚寺大会の全日程が終了しました。



近年の結集大会は新型コロナウイルス感染症の影響により、令和2年は開催中止、令和3年はオンラインのみの開催でした。今大会は現地とオンライン配信のハイブリット方式にて開催され、3年ぶりに青年僧侶が現地に集い、久しぶりに顔を合わせ、会話が弾み、笑顔が生まれ、共に学び、共に祈ることができました。コロナ禍以前の結集大会の形にオンライン参加が加わり、新たな形で結集大会を開催できたことを嬉しく思います。
しかしながら感染拡大防止は今後も課題であり、終息とは言えない状況がつづいています。GO TO トラベル以来の全国旅行支援や水際対策も大幅に緩和され、訪日観光客の個人ツアーも解禁となり、入国制限がほぼコロナ禍前に戻るなどと、コロナ禍からアフターコロナの過ごし方へ徐々に移行しはじめています。
このような社会情勢の中で開催された今大会は、アフターコロナでの結集大会のひとつの可能性を示すことができたと考えます。
最後になりましたが、本結集の開催に際しまして、ご後援賜りました真言宗各派総大本山会、真言宗布教連盟、ご協賛ご協力賜りました各山の諸大徳各位、並びに関係機関の皆様に心より御礼を申し上げまして、ご報告とさせて頂きます



全真言宗青年連盟 広報委員長
秋山寛淳