全真言宗青年連盟では、一年間を通して様々な活動を行っています。結集大会の告知ならびにご報告や、プロジェクトについての詳細などを掲載しております。
下記より、年度別にご覧いただけます。

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広報フォーラム ご報告

2022.01.19 update
全真言宗青年連盟 広報フォーラム

~新しい時代に、確かな法を伝えていくために~

開催日:令和3年11月30日(火)
開催方法:現地参加(京都JAビル)とZoomアプリを使用したオンライン併用

広報委員長 喜多村龍秀

時代の変化によって家庭環境や家族の在り方が変わっていく中で、令和2年初頭に端を発したコロナ禍により、更に私たちの生活は大きな変化を余儀なくされました。
新たな疫病の流行に対する緊急事態宣言やまん延防止等重点措置によって、私たちの行動は制限され、葬儀や法事などの仏事も縮小傾向に拍車がかかり、檀信徒との結びつきも一層希薄となっていく可能性も大いに考えられる状況が続いております。
しかし、このような難しい時代だからこそ、これからの時代を見据え、いかにして法を説いていくべきか、さらに寺院を魅力あるものと出来るかを共に考える場を設けるべく、令和3年11月30日、全真言宗青年連盟広報フォーラムを開催いたしました。

前年度に開催されました防災フォーラムはコロナ禍の状況を受け、完全オンラインによる開催となりましたが、この度の広報フォーラムは感染状況が落ち着いていることから、現地参加とオンラインの併用という、全青連として、初めての形式によって開催されることとなりました。


まず講演①として、渡邊恭章僧正(真言宗泉涌寺派教学部長/種智院大学講師/真言宗泉涌寺派戒光寺住職)を講師にお迎えし、【法話、口説布教の重要性について】を講題に、僧侶が檀信徒に
物事を伝える際の最も基本的な方法である法話、口説について、心構えや意義、さらに実際に法話をする際の注意点等を、当フォーラムの基調講演としてご講演いただきました。

次に講演②として、原口元秀僧正(真言宗御室派如意輪寺住職)を講師にお迎えし、【いかにして「カエル寺」として寺院作りをしたのか】を講題に、どのようにして寺院の魅力を創出し、人々を魅了する寺院を作り上げたか、自身の半生や思いなども併せ、具体的にご講演いただきました。

最後に【先輩僧侶に問う、これからの寺院、僧侶の在り方】をテーマに、鼎談が開催されました。
コーディネーターに喜多村龍介僧正(六大新報社代表/真言宗大覚寺派大悲王院住職)をお迎えし、講師である渡邊恭章僧正、原口元秀僧正にご登壇いただきました。
参加者から寄せられた質問への返答を軸に鼎談は進められ、コロナ禍を経たこれからの寺院、僧侶の在り方について、三師それぞれの立場から大いに発言がなされました。
予定時間を超え、活発な議論が交わされることとなりました。
 
当フォーラムが、受講された皆様の今後の僧侶としての活動の一助となりましたならば、これに勝る喜びはありません。
また、先に記しました通り、この度のフォーラムは、全青連にとって現地参加とオンラインの併用という新しい形式による初めての事業となりました。
参加者各位には色々とご不便、ご迷惑をおかけしたかと存じます。
この度のフォーラムの経験を今後の全真言宗青年連盟の活動に生かし、より良い事業を展開していきたいと考えております。
 
末筆乍ら、この度の広報フォーラムの趣旨に賛同し、講師の労をお取りいただきました三師、そして全国各地からご参加、ご視聴賜りました青年僧侶各位に厚く御礼申し上げます。