全真言宗青年連盟第40回結集 御室大会 報告
2019.10.28 update 令和元年10月10日、総本山仁和寺を会場とし、全真言宗青年連盟第40回結集 御室大会「THE NEXT STEP 新しい時代へ」が開催されました。
今大会では新天皇即位に伴い、現存最古の紫宸殿である金堂をはじめ、
仁和寺の諸堂に全国の真言宗青年僧が一堂に会して法要を行いました。
金堂・・・智山青年連合会、中山寺青年教師会、真言律宗青年会、東寺真言宗青年会、真言三宝宗青年会、須磨寺青年会、真言宗善通寺派青年会、真言宗御室派青年教師会
御影堂・・・高野山真言宗青年教師会
観音堂・・・真言宗豊山派仏教青年会、新義真言宗青年会
大黒堂・・・醐山青年連合会
五重塔・・・真言宗泉涌寺派青年会
経蔵・・・真言宗大覚寺派青年教師会
九所明神・・・真言宗御室派青年教師会
以上の七つのお堂で、同時刻に法要が行われ、
境内には声明、読経が響き渡り
まさに密嚴国土、仁和寺全体が祈りの空間となりました。
約400年前にこの紫宸殿で即位された天皇の願いを受け継ぎ、
新しい時代の鎮護国家さらには世界平和を
真言宗青年僧侶が派を超えて、心ひとつに祈りました。
また、今回の結集では、金堂の裏堂において、十八本山お砂ふみを同時開催し、
一般参加者や観光客の方々にも真言宗に親しんでいただける機会をつくりました。
このお砂は、平成19年に全真言宗青年連盟の十八本山巡拝事業の際に各ご本山より賜り、同年第28回結集高野山大会の中で奥之院にて開眼されたものです。
またそこで用いられる掛け軸は、現種智院大学副学長の児玉義隆僧正に、各ご本山ご本尊の種子と真言を紺紙に金泥で
浄書いただき、平成23年第32回結集宮島大会において開眼されたものです。
当日9時半から、長蛇の列ができ、約600名の方にお砂ふみを体験していただきました。
仁和寺金堂の裏堂に祀られています五大明王も同時にお参りすることができ、
それぞれの仏様とご縁を結ぶことができ、
参拝された皆様は、大変感動されていました。
今回の結集では、
皆で共に祈ることの尊さ、
そして、お砂ふみを通して、お参りの方々へ弘法大師様のみ教えを伝えていくことの大切さを
学びました。
今結集で学んだことを糧にし、
これからも真言僧侶として、
祈りと実践を重ねていくことができるよう、精進して参りたいと思います。
最後になりましたが、本結集の開催に際しまして、ご後援賜りました真言宗各派総大本山会、真言宗布教連盟、ご協賛ご協力賜りました各山の諸大徳各位、並びに関係機関の皆様に心より御礼を申し上げまして、ご報告とさせて頂きます。
全真言宗青年連盟 広報委員長
小池陽人