全真言宗青年連盟では、一年間を通して様々な活動を行っています。結集大会の告知ならびにご報告や、プロジェクトについての詳細などを掲載しております。
下記より、年度別にご覧いただけます。

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真言宗十八本山お砂ふみin西新井大師 〜体感!真言密教〜 報告

2018.01.03 update 平成29年11月22日、23日の両日、東京都足立区の西新井大師 總持寺(真言宗豊山派)において、「真言宗十八本山お砂ふみin西新井大師 〜体感!真言密教〜」が開催されました。
このお砂ふみ事業は、平成25年に東京護国寺で開催されて以来、4年ぶり2回目の開催となりました。今回は、お参りいただく方々に、真言宗の各ご本山とご縁を結んでいただくとともに、少しでも仏教、とりわけ真言密教を体感していただこう、という思いのもとで、様々なコーナーを企画・実施いたしました。

大本堂一階のお砂ふみ会場では、各本山の「お砂」の上を歩いていただきながら、各本山のご本尊様の種字と真言を梵字で浄書した掛け軸へ手を合わせていただき、各本山とのご縁を結んでいただきました。
合わせて、真言宗の各本山の写真パネルと寺院案内などのパンフレット、PRビデオで、ご来場の皆様に真言宗の各本山を紹介させていただきました。
最大で1時間以上の待ち時間となる長蛇の列が出来ましたが、お砂ふみを終えて出てこられる皆様のお顔は大変浄らかに見えました。

本堂前では豊山太鼓「千響」に加え、プロの太鼓奏者 上田秀一郎氏、笛方 鳳聲晴桜(ほうせい はるおう)氏も加わって荘厳な公演が、2日間で7座行われました。各種自然災害への義援金のお願いも合わせて本堂前でさせていただき、多くのご浄財をお預かりいたしました。

書院では写経・写仏体験、腕輪念珠づくり、聞香・匂い袋づくり、真言宗の瞑想体験が行われました。

写経は、般若心経一巻、またはその一部のみのギャテイ写経、御宝号浄書の中から、写仏も大日如来、弘法大師、十一面観音の三種類の中から、それぞれ好きなものを選んで浄書していただきました。

腕輪念珠づくりは、平野屋清太郎商店様のご協力のもと、来場した皆様にそれぞれ好きな石を選んでいただいて、オリジナルの一品をお作りいただきました。

聞香・匂い袋づくりは、有限会社上信堂様のご協力をいただき、来場者に香の説明と合わせて匂い袋づくりを体験していただきました。

真言宗の瞑想体験では、阿字観指導者により、呼吸法、瞑想法を指導し、日常を離れたゆっくりとした時間を過ごしていただきました。

どのコーナーも常に満員で、来場者の皆様は、それぞれに真剣に取り組んでいらっしゃいました。

光明殿では、
高野山真言宗青年教師会による「参詣者各家先祖代々ならびに一切精霊供養理趣三昧法会(導師 岩田慈光顧問)」、
御室派青年教師会と大覚寺派青年教師会による「世界平和祈願大般若転読法会(導師 長岡誠宏顧問)」、
豊山派仏教青年会と新義真言宗青年会による「災害被災地早期復興祈願法会(導師 鈴木道盛理事長)」、
智山青年連合会による「災害物故者慰霊法会(導師 清雲俊雄顧問)」がそれぞれ営まれ、多くの参拝者とともに祈りを捧げました。

また、豊山雅楽会による雅楽公演、高野山金剛流合唱団による御詠歌公演、高野山真言宗青年教師会、御室派青年教師会、豊山派仏教青年会と新義真言宗青年会、智山青年連合会による声明公演も行われ、多くの来場者の皆様に、真言宗ならではの生の声・音をお聞きいただきました。

真言宗の法衣・仏具の展示・解説コーナーでは、マネキンに各種法衣を着せたり、実際の大壇荘厳具や梵音具などを展示し、来場者には実際に手に取ったり、音を出したりして、真言宗らしさに触れていただきました。

隣室では、お坊さんとの茶話会コーナーと題して、来場者へ茶菓の接待をしながら、僧侶と気軽に話をしていただく機会を設けました。ここでも来場者に各本山を身近に感じていただけるよう、茶菓子には各本山ゆかりのものを準備し、召し上がっていただきました。

各派から206名の出仕協力を得て、初日は1207人、2日目は雨の中を849人、計2056人の皆様にお越しいただきました。多くの皆様に仏縁を結んでいただけたことを大変嬉しく、またその事業を担当させていただいたことを本当に有り難く思っております。

末筆乍ら、各ご本山はじめ、西新井大師總持寺様、全青連加盟各派の会員皆様、ご来場いただいた皆様、ご協力いただいたすべての皆様に、心から感謝申し上げます。

(広報委員長 鈴木 宏章)