全真言宗青年連盟では、一年間を通して様々な活動を行っています。結集大会の告知ならびにご報告や、プロジェクトについての詳細などを掲載しております。
下記より、年度別にご覧いただけます。

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全真言宗青年連盟 広報フォーラム 報告

2018.11.04 update

去る、10月30日に高野山東京別院にて「全真言宗青年連盟 広報フォーラム」を行いました。

 

お寺と、地域と、人をつなぐコミュニケーションデザイン7つのルールをテーマに、

これからの、寺院の情報発信のありかたについて、

講演×パネルディスカッション×グループワークという形で参加者61名の皆様と共に学びました。

 

全真言宗青年連盟 須方審證理事長のご挨拶で研修会は始まりました。

 



第一部の講演では、

電鉄商事株式会社 専務執行役員の山端秀明氏と

真言宗御室派行徳院住職であり、副業としてGREENFIELDGRAFIK INC.代表取締役を務める河西延彰氏の

お二人にそれぞれの分野からそれぞれ約40分間のお話をしていただきました。

 

山端氏は、SNSやホームページなどの特性を知り、

いかに活用していくべきかという具体的な方策についてのお話でした。

その為の重要な要素として

1、 自律性(予算をかけずに進めていける方法の模索。ホームページなどを業者任せにせず、自分で更新できるスキルをみにつける)

2、 継続性(情報を発信し続けることの重要性)

3、 メディアやデバイスの現状を知る(ホームページ、SNS、そしてスマートホンという端末の可能性を拡張性、この5年で大きな変革を遂げたパーソナルデバイスやメディアの話)

4、 拡散される情報発信とは(自分のメディアに自分を掲載しない、自分以外の誰かを掲載する、その誰かが自慢したくなる要素を組み込む)

5、 メディアは点ではなく面で抑える(プレスリリースを含めた広報をしっかりと行うことの重要性)

以上の5つを詳しく説明していただきました。

 



河西氏は、数々の企業のブランディングを手掛けてこられた経験から、

これからの寺院の情報発信を考える時、

「一行のコピー」を作ることの重要性についてのお話でした。

その為の重要な要素として、

1、 らしさを追求し、焦点を絞る(自坊の魅力や個性をみつめる)

2、 FANをつくること(檀信徒様、地域の方に自分と関係があると感じてもらえること。感動や共感を得ることの重要性)

以上の2つを詳しく説明していただきました。

 



 

お二人のお話から、今回のテーマである7つのルールが導きだされたことになります。

 

この7つのルールを踏まえて、

第2部では、当連盟広報委員長の小池陽人を交えて、パネルディスカッションを行いました。

 

質疑応答では、

 

◎ 広報活動をしているが、どれほどの効果があったのか、その評価方法がわからない。

◎ SNSを活用するにあたっての注意点。

◎ ウェブサイトやSNS以外で効果的な方法はあるのか。

◎ 僧侶として、ウェブサイトやSNSをどこまで活用していいのか境界線に悩んでいる。

◎ どのような写真・動画を発信すればよいのか。見せ方の注意点。

 

など多数のご質問にたいして、講師のお二人にお答えいただきました。

 



印象的な話としては、お金をかけずにできる広報として、

市政記者クラブへのプレスリリースや記者会見を積極的に行うことの重要性を話されていました。

 

新聞記事に載ることで、その新聞社のウェブサイトに記事として残り、そこからWEBニュースやテレビに取り上げられる可能性もでてきます。

 

布教・伝道の要素を盛り込みながら、メディアに取り上げてもらえるような話題性のある活動を企画し、行っていくことの重要性に気づかされました。

 



最後のグループワークでは、四人一組になって、それぞれ議論を行いました。

議論のテーマは

 

◎ 自己紹介を兼ねて、各自のお寺の抱える課題とこれから考えているアクションを共有してください。

◎ 次世代へつなぐ、新しいファンを増やすためにできるアクションを、チーム内の皆さんで協議して新しいアイデアの視点をみつけだしてください。

 

の2つについて約20分間ディスカッションしました。

 



最後、各グループから代表者が、それぞれのまとめを発表していただきました。



 

発表から以下の視点が得られました。

 

◎ 1日修行体験を行う。他の場ではできない、お寺ならではの企画となる。

◎ 住職の人柄が最も大切な要素になるのではないか。自分の好きなことや得意なことを続けることが大切である。

◎ テンプリッシュ:お寺で地域の子供たちを集め、日本文化を、英語を使って学んでいくという取り組み。子供を集めることで、親御さんも巻き込むことができ、お寺が地域とのつながりを持てる。

◎ リーフレットを作成し、QRコードなどをつかってホームページに誘導する。若い人を呼び込むために、動画配信やイベントを行っていく。

◎ お寺をギャラリーとして開放する。アート作品を展示・即売会を行う。町のギャラリースペースが減っていくなかで、お寺がアーティストの発表の場となれるのではないか。

◎ お寺でマーケットを開く。昔から行われてきた「物々交換」の文化をお寺で再生させる。

◎ 地域の歴史とお寺は深いつながりがあることが多い。その地域の歴史的価値をお寺から発信していく。

◎ 「場」としてのお寺の強みを活かし、地域に開放し、地域の方々に利用してもらう。

 

 

研修会最後は、全真言宗青年連盟 木村真弘副理事長のご挨拶にて閉会となりました。

 



◎ まとめ

 

今回の研修会で、多くの気づきを得ることができました。

河西氏から自坊の「一行のコピー」を考えるというお話がありました通り、

広報のあり方を考える時、まずは自坊の使命は何であるかということと向き合わなければいけません。

しかしながら、檀務に追われ、日々忙しくしている多くの僧侶は、改めて自坊の将来や使命を考える時間をとることが難しいと言えます。

今回、ご多忙の中、ご参加下さった全真言宗青年連盟の会員様と共に、

自坊、仏教、僧侶のあり方を見つめ直す機会を持てましたことに深く感謝申し上げます。

 

最後になりますが、講師の山端氏と河西氏、

そしてご参加してくださいました皆様、開催に向けてご尽力くださいました皆様、

会場を提供してくださいました高野山東京別院様に、

甚深なる感謝を申し上げ、報告とさせていただきます。

 

全真言宗青年連盟  広報委員長  小池陽人

 

研修会で使いました資料を添付致します。ご参考にされてください。

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