全真言宗青年連盟では、一年間を通して様々な活動を行っています。結集大会の告知ならびにご報告や、プロジェクトについての詳細などを掲載しております。
下記より、年度別にご覧いただけます。

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全真言宗青年連盟第38回結集 根来寺大会 報告

2017.11.10 update 平成29年10月30日・31日の2日間、新義真言宗総本山根来寺を会場とし、全真言宗青年連盟第38回結集 根来寺大会「想い~寄り添い守るために~」が開催されました。

今回の結集は「想い~寄り添い守るために~」をテーマに掲げられました。人々とともに寄り添い歩んでいくために我々真言青年僧侶が現代社会の多くの問題に対して、どう想いを巡らし、どのように行動していかなければならないかを考えていくという内容でした。

1日目には、総本山根来寺大伝法堂において弘法大師・興教大師両祖御影供法会を厳修いたしました。未だ癒えぬ震災の傷、緊張高まる世界情勢、無慈悲な犯罪行為など様々な悲しみや苦しみに対し、両祖大師さまへの報恩謝徳の念を捧げるとともに被災地の復興と鎮魂、世界平和、人々の心の救済を願い、祈りを捧げました。法会を通して様々な「想い」を再確認することができました。

2日目にはリーガロイヤルホテル大阪において、講師に介護ジャーナリスト・介護福祉士の小山朝子先生と、小児科医であり公益財団法人チャイルド・ケモ・サポート基金理事長の楠木重範先生の2人をお迎えして講演が行われました。

小山朝子先生は20代からお祖母様の介護を経験され、介護の現状を社会に発信し、介護に携わる方々の支援をされています。講演を拝聴し、介護を通じて体だけでなく心を支える方法を学びました。

楠木重範先生はご自身が小児がんを克服した経験を活かし、患者の治療や心のケアだけでなく、患者家族の支援や正しい小児がんの情報の周知に尽力されています。講演を拝聴し、

がんという病気は高齢者だけでないこと、がんという病気は本人だけでなくその家族に対しても支援が必要だということを学びました。

2日間にわたる結集を通して、現代社会から我々真言青年僧侶に求められていることのヒントを得ることができました。今結集で学んだことを糧にし、現代に生きる青年僧として、自ら行動に移せるように精進していきたいと思います。

最後になりましたが、本結集の開催に際しまして、ご後援賜りました真言宗各派総大本山会、真言宗布教連盟、ご協賛ご協力賜りました各山の諸大徳各位、並びに関係機関の皆様に心より御礼を申し上げまして、ご報告とさせて頂きます。

(事務局員 岡本 啓祐)